先生、スキでいてもいいですか?
「 怖いけど、心臓ばっくばく 」
テスト中ね。
先生のことずっと考えていたんだよ。
先生のこと、見つめて
目が合うと逸らす。
そんなのの繰り返しだった。
おかげでテストは……。
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ったら、後ろの席の私はテストを集める。
そのテストを、柴倉先生が
「 はいよー」って受け取った。
「 んじゃ、終わるかー! 」
きょーつけ、礼
テストが終わると、私は先生の元へ走る
ワーク出すの忘れてたんだ。
前、怒られたのを思い出す。
今度はちゃんと言わなきゃ!
「お…お願いします 」
ビクビク震えた声だったと思うけど、
ちゃんと言えたぜぇぇ!!
先生は後ろを向いていた。
でも、伝わったよね。
きっと…。
きっと、ね?