先生、スキでいてもいいですか?


安心して、私は先生に背中を向けた。



「 待てぃ、伊夏!!」


響く怒鳴り声。


前にも聞いたことあるぞ、この声。


しーんと静まり返る教室。


物音一つしない。


一斉に、みんながうちらを見る。



先生はワークを掲げた。


私の、青いワーク。



「何かゆうことあるやろ? 」




私が周りを見ると、みんなは私の言いたいことが伝わったのか…

何もなかったように騒ぎ出す。


けど、心配の眼差しを感じていた。




先生を見ると


口を食いしばって、私を睨んでる。


先生、すごい怒ってる。
感情が高ぶってるよ…?



でも、私言ったよ。

先生に「 遅れてすいません。お願いします。 」って。


「ゆった… 」





「 あ?」



先生は眉間にしわをよせ、私を睨む。



ひゃあー怖いよーー。



でも、ちゃんと言わなきゃ。

あとで、後悔しないために。
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