先生、スキでいてもいいですか?


そして、私には聞こえたよ。




トートバッグに荷物を入れ、教室を出ようとしたときのすれ違いざま、






私に、「ごめんな 」って
言ったでしょ…?





気のせい?
幻聴?



ううん、違う。


先生は確かに言った。




その時も、声は小さかった。



反省してくれたんだね。


それは、先生にとって

”間違い”だったって、先生が気づいてくれた。


それだけで、何故だかとってもハッピーな気持ちだった。






先生が、間違いに気づける人でよかった。



私、先生のこと、ただ頑固で自己中心的な先生のさだと思ってた。




でも、違うね。



それは、私の”先入観”だった。





ごめんなさい、先生。

< 50 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop