先生、スキでいてもいいですか?


私はぼーっとしていると先生たちの自己紹介は終わっていた。



ん?私寝てたのー!?




馬鹿馬鹿…自分の馬鹿。




あの先生の声…聞きたかった。





低いのかな?

高いのかな?


怒ると怖いかなぁ?


意外にすごい優しかったりしてー



「 続いて、担任発表に移ります 」


ドキドキして、私たちのクラスの前に現れたのは女の先生。



40代独身の顧問の先生。


私のバレーボール部の顧問の先生。



満面の笑みで、名前を言う。




「 垣谷 美子です!
よろしくお願いします! 」


知ってますよー先生。
顧問ですよ。

先生は、優しくて(怒るとコワイ)
可愛いし(歳のわりには)

垣谷先生と2-2のメンバーとなら、ぜっったいにいいクラスになるよ。




そして、私はちらりと他のクラスの担任を見る。


そこにはなんとあの先生。




「 柴倉 尋貴です。」


低いけど、よく通る声で言った。



担任は2-4。



ま、まさかで同じ学年の先生…か。


あの先生は、なんかよくわかんないけど人を惹きつける能力を持っている。


なんかあの先生、面白いかも。

話してみたいな。



って…まだ何も知らないんだけどね。


私はひとり笑う。





< 7 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop