先生、スキでいてもいいですか?
私はぼーっとしていると先生たちの自己紹介は終わっていた。
ん?私寝てたのー!?
馬鹿馬鹿…自分の馬鹿。
あの先生の声…聞きたかった。
低いのかな?
高いのかな?
怒ると怖いかなぁ?
意外にすごい優しかったりしてー
「 続いて、担任発表に移ります 」
ドキドキして、私たちのクラスの前に現れたのは女の先生。
40代独身の顧問の先生。
私のバレーボール部の顧問の先生。
満面の笑みで、名前を言う。
「 垣谷 美子です!
よろしくお願いします! 」
知ってますよー先生。
顧問ですよ。
先生は、優しくて(怒るとコワイ)
可愛いし(歳のわりには)
垣谷先生と2-2のメンバーとなら、ぜっったいにいいクラスになるよ。
そして、私はちらりと他のクラスの担任を見る。
そこにはなんとあの先生。
「 柴倉 尋貴です。」
低いけど、よく通る声で言った。
担任は2-4。
ま、まさかで同じ学年の先生…か。
あの先生は、なんかよくわかんないけど人を惹きつける能力を持っている。
なんかあの先生、面白いかも。
話してみたいな。
って…まだ何も知らないんだけどね。
私はひとり笑う。