先生、スキでいてもいいですか?
「 夏休みの幕開け 」
「 えー、夏休みは1ヶ月ある。先生から、改まって言うことは…絶対死ぬなってこと!夏に多いのは水の事故だ!あと、法律を… 」
蒸し暑い体育館の中で、私はそっと目を閉じた。
もう…おわっちゃうんだ、1学期。
早いよ。
夏休みは部活に打ち込もう。
頭の中で、バレーボールに集中する自分を思い描く。
ちょっといい感じかも。
けど、頭の中に出てくるのは部活の風景だけじゃなくて…。
柴倉せんせい…。
なんでかな…?
先生が、頭の中で忙しそうに走り回ってるよ…。
やめてよ、考えちゃうじゃん。
結婚してるくせに…。
もう、苦しくてしょうがないよ。