先生、スキでいてもいいですか?

「新学期のはじまりはじまり〜 」

いつの間にか、夏休みは過ぎた。






9月に入った。
13歳の夏はもう、終わっていた。





今日は、始業式の日なんだ。



「 あ、亜希おはよー!」



いつもの待ち合わせ場所にはみんながいた。



「蒼、佳奈、桃!みんなおはよー 」


今日もそこにはいつも通りのみんなの笑顔がある。



「んーそれにしても暑いよね〜 」


みんなの額には汗が…

…あれ、私みんなのことそんなに待たせちゃったっけ?


ううん、これは太陽の仕業だな!!


「 それね〜今日から体育大会の練習が始まるってー!! 」



学校までの2キロも、みんなと一緒なら全然辛くないよ。






2キロの先には、
ご褒美もあるしね!!


ようやく学校の大きい門が見えた。

2年の玄関に立っている人





それが、ご褒美だよ…。





学年の先生が笑顔で立っていた。


「みんな、元気にしてた〜?? 」
そんな垣谷先生の笑顔より、


ひとりで【エアー打球】をしている先生…。

そんな先生の笑顔を見られる事が私のご褒美。



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