嘘つきな2人
自分の席と言っても、対して荷物はない。


デスクの横にある、ダンボールに全てまとめている。


「桜ちゃんが、移動なんて、、、もう、悲しいよ」


隣の席の先輩が泣きまねをする。


「あたしもです。結構気に入ってたんですよね、秘書課」


なんて思ってもないことを、サラッ。と口にする。


「会社の決定に、うちらは逆らえないからね」


逆らう気もないけど、、、


「移動部署、何処なの?」

「まだあたしも、チェックしてないんですよ。ちょっと、待って下さい」


あたしはデスクにある、パソコンの電源を入れる。


そして、マウスでメールボックスを開く。


慣れたように、カチカチッ。とクリックすると、メールは開かれた。

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