「あのね、明日美・・・」

美代子が口を開いたとき、明日美が

「ママ、大丈夫。信じたくなかっただけ!あすの目、みえなくなっちゃったんでしょ?だってさぁ、朝だったら電気なくても明るいし!でも、ビックリだなぁ」

とさえぎるように言った。明日美も美代子も泣いていた・・・

自分自身に、その事実認めさせる為のような気もした。


・・・こんなに、強い子だったんだ。

「明日美、病院いこっか。」
「治る?」

美代子はただ、ただ、明日美の頭を撫でていた。



・・・このときは、まだ自分の最愛の娘が「光」を失ったことを信じきれていなかった
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