press come dark behind








☆☆☆




高等部から正門までの長い道のりを、私は歩いていた。



「くっそー!!」



体育をやっていた、制服からして多分中等部の生徒が、驚いて私を見る。

私は気にせず、再び叫ぶ。



「何で教えてくれねぇんだよぉ!!」



素が出ているけど、そんなの気にしない。

それほど私はイライラしていた。



「お嬢、そんなに叫んでいたら近所迷惑だ」

「うるせぇんだよ!・・・って、え?」



私今、誰と話してた?

急いで辺りを見渡す。



正門からこちらへ、歩いてくる人影。

多分、男。

歳もだいぶ上。

一体、誰だろう?



「お嬢、高等部の校舎はどこだい?」



このおじさんだ。

私をお嬢と呼ぶのは。






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