press come dark behind

☆☆☆




「いやぁ、さすがアキだね。
朱鳥さんも戸塚先生も喜んで帰って行ったし。
旦那さんの気持ちもわかったことだしね」

「そんなの知るか。
大体、死人がどう考えていたかなんてわかるかよ。
あの手紙に書かれていたことが全て真実かって言われるとわからねぇしな」

「そうなの？」

「そうだ。
じゃあ聞くが、どうして死んだ人の気持ちがわかる？」

「・・・アキなら聞けそうじゃない？」

「は？馬鹿か貴様。
この世の人間とは思えねぇほど馬鹿だな。
この先、俺様はお前以上の馬鹿を見ないだろうな」

「そ・・・そんなに言わなくても」

「これでも優しく言ったつもりだけど。
それとも貴様は俺様の本当に言いたいことを聞きたいか？」

「いや・・・やめておきます」



精神的に持つかどうか・・・。



「・・・ドウ」

「アキ先パイ、どうしました？」

「戸塚先生、まだ職員室にいると思う。
依頼料を説明して、もらってきてくれるか？」

「・・・わかりました」





・・・少しだけ。

ほんの少しだけ、旭はアキを

睨んだ後、

部室を出て行った。




旭の睨みは、

アキよりも怖い・・・。