さよならを伝えにきたんだ


私はひとり席を立ち、鞄をとって学校を出た。

ゆっくりとしたペースで駅へと向かう。


ホームに着くと、楽しそうに数人のグループのなかで笑う小林くんが目に入った。

グループの中心で皆を笑わせるようなタイプではないけれど、人を笑顔にしてくれる。


小林君を見て、そう思った。



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