シオン【完結】

え?
何?
ちょっと、待てよ。


祥太郎も、戻った?


それって。


俺は目を見開くと、


「まさか」


そう、口にしていた。



“そうやって、お兄さんと同じ様に考えた人は他にもいたよ”

“それでね、結局代わりに大事な人が死んじゃうの。
だから、代償があるって伝えたのに”



思い出すのは男の子が言った言葉。



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