シオン【完結】
花火が打ち上がって、その光景に惚けていたら。
ちゅっと祥君が私の唇にキスをしたんだ。
【○月×日
祥君と花火大会に行った。
初めてキスされた。
嬉しくて、恥ずかしくて、顔をしばらく見れなかった。
でも、でも。
大好きだってすっごく思った。】
大好きだって。
本当に思った。
ゆっくりと私は手を進めて行く。
そこにはキラキラとした、祥君との思い出達が詰まっている。
大切で。
だけど、それは痛くって。
痛くて痛くて。
これほどまでに祥君を好きだったんだって思った。