シオン【完結】
「わかった」
「本当に?」
絶対に断られると思ってたから、受け入れてくれた彼に驚く。
「明日、日付変わる前に小林遼佑の元へ行く。
そして、小林遼佑が受け入れたら日記帳を君の元へ取りに行く。
それでいい?」
「……うん、うん。ありがとう」
遼佑ともう、会える事はなくなるかもしれないけど。
それでも、私は遼佑と祥君を救いたい。
このまま、いられればいいなってそんな想いもあるけど。
でも、私の知ってる遼佑は絶対過去に戻って祥君を助けようとする。
そんな彼が私は好きなんだ。
そして、私を助けてくれた祥君も大事なんだ。
その二人は生きてて貰いたいから。
もしも、誰かがそこで死ぬ事が運命ならば。
私がそれを受けるから。