シオン【完結】
一緒に料理を取りに行くと、その豪華な食事達に驚く。
流石、人気なだけある。
俺は目当てのローストビーフ。
牛筋のビーフシチューもうまそ。
あれこれと取ってから、席に着き、久美と一口パクリと頬張る。
それから、顔を見合わせて「おいしい!」とお互い感嘆の声を漏らした。
まじで食べる手が止まらないわ。
二人してデザートまで食べて、満腹になるまでディナーを堪能した。
それから、店を出ると既に外は真っ暗になっていて装飾されたイルミネーションがキラキラと輝いていた。
それに久美は目を奪われている。
気付かない様に、俺はポケットからネックレスを取り出すとそれを久美のバッグにそーっと放り込んだ。
入れてすぐに振り向く久美にドキっとしたけど、
「綺麗だね!」
って全く気付いてなかったからホッとする。