『幾つもの時をこえても・・・。』


 「阿古〈アコ〉さん・・。」


 ふと何故だか懐かしい響きに胸が高騰する感覚を覚えた・・。 


男性は、その声の主にゆっくりと歩み寄った。


 「千寿〈センジュ〉さん・・。」  


 男性は、先ほどの声の主、千寿という女性の体を抱きしめた。



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