哀川、いつまでも愛してるよ



「頭を強く打ってます....

しかし、命に別条はありません」





良かった....別条はない....。





私は急いで病室へ行った。


工藤くんの両親と。










「工藤くーん」




相変わらず眠ったまま。




もう、あの笑顔は見れないの....?






「哀川さんは龍と付き合っているの?」




いきなり後ろから言われた。





「あ、そうです....」





「良かったわ....あなたみたいな子で....」





え....?




「龍、早く目を覚ましなさい....


彼女さんが待ってるわ....」




工藤くんのお母さんはそれだけいうと静かに病室をでた。



そのあとにお父さんも出ていった。





「工藤くん....明日も来るから」





私も家に帰った。


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