哀川、いつまでも愛してるよ


そのあと放心状態で看護師さんと先生を呼んで親も来た。






工藤くん、親のことも忘れていた。







「そんな....」




私はひとり廊下で泣いた。



工藤くん....私にはあなたしかいないのに。





思い出して....忘れないで!!




でも工藤くんは私を思い出さなかった。



病室からみんな出ていく。



両親が泣きながら出ていった。




私は意を決して病室へ入った。



「工藤くん、調子どう?」




「おう、バッチリだ」



にこって笑った。







大好きよ、工藤くん。




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