哀川、いつまでも愛してるよ






「工藤くん今日おとなしいね」



また哀川が笑った。




記憶がなくてもお前を忘れてもお前は必ず毎日来てくれた。




挙句の果てに他の女を好きになって....




なのに





笑うのか....?






「あ、ああ。気分悪いんだ。

今日は一人にしてくれ....」




無理して笑うお前を見るのが辛い....。





「そ、そう。じゃあ、またね」




哀しそうな顔をして哀川は病室を出た。




....ごめん哀川....




こんな男忘れてくれ....。





好きな奴を忘れる最低な奴を....





忘れて、もっといい人見つけてくれよ。





『なあ、なんで哀川はそんなに俺に尽くしてくれるんだ?』





哀川はずっと....俺を好きでいてくれたんだ....




なんて野暮な質問したんだ....



ごめん哀川....








哀川、大好きだよ



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