哀川、いつまでも愛してるよ
お前は優しいから。
でもそれじゃダメなんだ....。
「....だからなんだよ....」
魁輝....?
「哀川にとって一番辛いのはお前と離れる事じゃねぇのかよ!」
........................
「碧はずっと待ってたよ!?
工藤くんの記憶が戻るのを!!」
月島も泣き出しそうだった。
「........」
哀川は、待ってくれてた。
こんな俺を、ずっとずっと。
「離れたって意味がない。
どっちも辛いだけで。
素直に動けよ....」
魁輝はその場にしゃがみこんだ。
月島もとうとう泣き出した。
素直に....
素直に動いていいと言うなら....
そんな権利があるとしたら俺は....
「い、行かなきゃ................」
何かに動かされたように俺はベッドを降りた。
そして
哀川を想いながら走り出した。
病院の服だったけど
ああ哀川
お前に逢いたい。