哀川、いつまでも愛してるよ




それから無言で歩いた病院まで。



ほんとに嬉しくて。



嬉し泣きしそうだった。




すると




すっ





工藤くんが手を出した。









え、え、なに?




私が戸惑っていると




「ん」



さらに出してくる。




................




「手!!!///」




そういうことね



私の方を見向きもせず照れて前を向く工藤くん。






手をつないで帰った。











「おかえり、工藤くん」




歩きながら私は発した。





「ただいま、哀川」






二人で笑いあった。




許すも何もないんだよ、工藤くん。




私さただただあなたを待っていただけ。




おかえり、工藤くん。



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