もしも、あなたと。




「なぁ、榎本」



先生は突然真面目な顔つきをして私を見つめる。



「ちょっとちょっと貝塚先生?大好きな生徒と二人きりになれたからって欲情されたら困ります!」


「お前は少し人の気持ちを読む練習をしろ。お前に欲情とか死んでもしねぇ。」



いやいやそこまで言わなくても。仮にもあなた教師ですよね!?


「ぶーー。」



口を尖らす私にため息をつく先生。
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