もしも、あなたと。
「由乃、雛奈もわかんないそれ…。なぁに?」
「えっ、雛奈までそんなこと言っちゃう?どっからどうみても……チーターじゃん。え?」
私はまじまじど黄色い刺繍を見つめる。
うーーーん…。もっと赤色の部分多くした方が良かったのかな。
「チーター...。」
「あー、えーと、うん。チーターね、チーター…!まぁそれはいいとして、それまたあの例の先輩に作ったの?」
雛奈はコホンと咳払いをして、可愛い声で聞いてきた。
例の先輩とは、バスケ部の佐伯先輩。かっこよくていつも笑顔で優しくて、何より二年生のスーパーエースで三年生よりも全然バスケうまいんだ。