秘密
「おい!一色葵!」

えっ⁈私⁈
ってかなんでフルネームで呼ぶの⁈



私を見つけた加賀美さんはズンズンと私の方へと近づいてくる。

加賀美さんの気迫に負けて、思わず後ずさる。


「逃げるなよ!」


いや、逃げるなって言われても…怖いんですけど!


「か、加賀美さん、何でここにいるんですか?」


学校は?

まだ、3時なんですけど。

「今はテスト期間中だ」


あっ、そうですか…



「遅い!30分も待った。2時には授業終わってたんだろ?」


はっ?
何で、この人そんなこと知ってるの?


確か2時にはおわったけど。


「…女子には色々あるんですよ!っていうか、何してるんですか⁈ここ、大学ですよ」


「知ってるわ。お前待ってたんだよ」


何で?何で私を待つわけ?
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