秘密
「じゃあ、連絡するから返事返せよ」

そう言って、加賀美さんはサラリと伝票を持ってレジに向かう。


「か、加賀美さん!自分の分は払いますよ!」


慌てて加賀美さんの後を追う。


「ばかやろう。年下の女に払わせられるか。今日は無理やり連れてきたもんだしな」


「でも…」

「こうゆう時は、にっこり笑って『ありがとう』って言えば言いんだよ」


ポンっと、頭を叩く加賀美さん。


「…ありがとうございます…」


「どういたしまして」


にっこり満足気に笑う加賀美さん。

うわっ。何、この笑顔!

そんな笑顔向けられたら、惚れちゃいますよ加賀美さん!

世の一般女性は!
私は惚れませんけどね。

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