秘密
バシッ!


パンッ!



「えっ?」



これって…




「懐かしいだろ?」


加賀美さんが私の横に立つ。


「俺、顧問なの」


「意外ですね…どっちかというと、サッカーとかバスケっぽいのに」



「まぁ、学生時代はサッカー部だ。顧問になったのは、たまたまだ」


「ふーん。なんで、私がバドミントン部だった
って知ってるんですか?」



加賀美さんに連れて来られた体育館は、ちょうどバドミントン部の練習中だった。



加賀美さんはその、バドミントン部の顧問だと言う。


バドミントン部って、似合わなさすぎるでしょ!


ジャージ姿は様になってるけど。


チラリと横目で加賀美さんを盗み見する。


黒の上下のジャージ。


元々、手足が長いせいか、ジャージ姿もかっこいいな…くそぅ。


この人、何着させてもかっこいいんじゃ…



「あっ、先生ー!」


すると、1人の生徒が加賀美さんに気づき近づいてきた。


「先生!何処に行ってたんですかー⁉︎言われたメニュー終わっちゃいましたよ」


「わりぃ。こいつ迎えに行ってたから」

そう言って加賀美さんは私を指差す。






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