秘密
一色 葵。
21歳。大学3回生。
ただ今、就職活動中のどこにでもいる大学生。
友達の美春と食堂でランチをしながら、話すのは美春の彼氏の愚痴。
「あいつ、絶対に怪しいと思わない⁈」
「うーん、どうだろう?
ただの同僚だって言ってるんでしょ?」
「同僚と手なんかつなぐの⁉︎」
「……」
それを言っちゃお終いじゃ。
年上で、社会人の美春の彼氏。
どうやら、最近浮気を疑っているようだ。
昨日、ばったり夜、知らない女の人と手を繋いでいる彼氏と遭遇したらしい。
ある意味、すごい偶然。
「酔ってたからって…やっぱり、許せない!」
美春は、ふるふると肩を震わせながら拳をつくる。
怖いよ、美春。
いつものおっとりキャラはどこへいったんだ?
「決めた!私も浮気してやる」
「はっ?」
美春さん、今何て?
「だから、私も浮気してやるのよ!あっ、でも体とかじゃないよ。心の浮気だよ!って、ことで葵も着いてきてね♡」
「いや、言ってる意味がわかんないんだけど」
21歳。大学3回生。
ただ今、就職活動中のどこにでもいる大学生。
友達の美春と食堂でランチをしながら、話すのは美春の彼氏の愚痴。
「あいつ、絶対に怪しいと思わない⁈」
「うーん、どうだろう?
ただの同僚だって言ってるんでしょ?」
「同僚と手なんかつなぐの⁉︎」
「……」
それを言っちゃお終いじゃ。
年上で、社会人の美春の彼氏。
どうやら、最近浮気を疑っているようだ。
昨日、ばったり夜、知らない女の人と手を繋いでいる彼氏と遭遇したらしい。
ある意味、すごい偶然。
「酔ってたからって…やっぱり、許せない!」
美春は、ふるふると肩を震わせながら拳をつくる。
怖いよ、美春。
いつものおっとりキャラはどこへいったんだ?
「決めた!私も浮気してやる」
「はっ?」
美春さん、今何て?
「だから、私も浮気してやるのよ!あっ、でも体とかじゃないよ。心の浮気だよ!って、ことで葵も着いてきてね♡」
「いや、言ってる意味がわかんないんだけど」