秘密
「ちょうど、合コン誘われてて。それに行ってやる?いつもは、彼氏がいるからって、断ってたけど」


あぁ、そういうことね。


合コンくらいなら、大丈夫か。


「なるほどね。いいんじゃない?少しくらい彼氏を焦らせたら。
でも、私は行かないよ」

「ダメ!葵は絶対参加なの!
幹事の子に、葵連れて来てって言われてるの」


はぁ?何で?


ぶっちゃけ、私は合コンが苦手だ。


知らない男子達と、楽しくもない話を楽しいと嘘をつきながら愛想笑いをする。


はっきり言って、苦痛。


友達の顔を立てて、何度か参加したこともあるけど、会費の約三千円を払ってまで参加する意味がわからない。


だったら、気のしれた友達と飲むほうが何倍も楽しい。


「ねー、お願い!来てくれたらノート写させてあげるから!」


…しょうがないか、今回は。


美春が羽目を外さないように、一応監視しとかなきゃだし。



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