初恋の結晶
君と僕。
僕の初恋は、
淡い雪のようだった。
「おはよう」
「おはよう」
おはよう。と言えば、
おはよう。と返ってくる。
「ありがとう」
「どういたしまして」
ありがとう。と言えば、
どういたしまして。と返ってくる。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
いってきます。と言えば、
いってらっしゃい。と返ってくる。
それだけで、
僕は君がいるということを実感できたんだ。
あの時までは…―。