本気の恋、始めました
その日の放課後も
直也は教室まで迎えに来た。
机にかけてあるバッグを手にとって
ドアに向かう。
「見せつけてんじゃねーよ。
ダッセー彼氏。」
はい?
私の聞き間違え?
振り返ったけどもう誰も居なくて…
横をすり抜けて行った涼我に違いないと私は確信した。
でもさぁ~
言われる筋合いないよね?
あ″ぁ~もう何なの?
直也の部屋に来てからも
涼我のあの言葉が頭の中を駆け巡って
イライラが収まらない。
そんな私のイライラに気付かない直也は美羽…好きだよ。いつもと変わらない口調で何度も言ってくる。
直也に抱かれながら
涼我に腹を立てている私はバカだ…