本気の恋、始めました

当然だけど…

いままでならホームルームが終わる頃
迎えに来てた直也の姿はない。


1日位なら誰も何も言わない。
2日目、3日目
時間の経過と共に、クラスの女子がヒソヒソと話し出す。

まだ入学して2ヵ月も経たないのに生きにくいっ。
これからクラスの女子と仲良くなって…と思ってたのに、私の高校ライフは気が重いものになりそうな気配。


ハルが部活の日は
ひとり歩いて帰る。

そんな日常が当たり前になりつつあった時、あの涼我がバイクを置いてる駐車場で本人に出くわした。


最悪…


直也と別れた原因は涼我にあるわけでは無いけど、腹が立つ。

見ない振りを決め込んで駐車場にいる涼我をスルー…


「おい!!」

多分私を呼んでるだろう涼我の声シカトして歩く。


「おい!!シカトしてんじゃねーよ」


腕を掴まれた…


「何?離して…」


不機嫌極まりない声でそう答えた。
そんな私に気付かないのか
涼我は手を離す気配は無い。



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