本気の恋、始めました
着いたのは郊外にある一軒家
「こっち」
イヤイヤ行くわけ無いじゃん?
歩き出そうとしない私を見て
チッと舌打ちした。
もちろん無理やり引っ張られ…
否応なしに家の中に連れて行かれた。
黒の家具で統一された部屋は
バイクやら車やらの雑誌がいっぱいあって…
涼我の匂いがした。
ってことは
ここは涼我の自宅?
「冷蔵庫の中に飲むものあるから
勝手に取れ。」
そう言われてもねぇ~
無理やり連れて来られて、のんびりジュース飲んでくつろぐバカがいますか?
動こうともしない私にイライラしたのか
涼我は自分で冷蔵庫に向かって歩き出した。
部屋に置かれた小さい冷蔵庫を開けると…
「アハハ ウケる。マジでウケるww」
冷蔵庫の中には桃味のジュースがギッシリ
茶髪のツンツン頭が桃?
笑うでしょww
「お前、マジで殺されたい?」
「ヤダ」