本気の恋、始めました
俺様参上
遠く感じた涼我の自宅?らしき場所は
思ってたより私の家から近くで…
こんな事なら
自分で歩いて帰ってくればよかったと
今更思った。
時刻はもう3時…
年頃の娘がこんな時間まで居ないことに
親は何とも思わないのだろうか。
スッカリ明かりの消えた我が家は静まり返っていた。
私を降ろした涼我は
何も言わずにバイクを走らせて
暗闇の中に消えていった。
何か言えよ…
涼我の言葉を借りるなら
″殺すよ?″だな。
学校に行く時間まで
あと4時間…
取り合えずシャワーを浴びてベッドに潜り込む。
眠って目が覚めたら
全部無かったことにしよう…