本気の恋、始めました
放課後
涼我がバイクを置いている駐車場を避けて別の道を通って帰った。
ハルに昨日の出来事は話してない。
もう終わったことで
わざわざ話して思い出すこともない。
もう忘れたから。
私の親は共働き。
4才年上のお兄ちゃんは大学生。
今は一人暮らしをしている。
静まり返った我が家は居心地が悪い。
そんな静まり返った我が家に
着信を知らせる音楽が鳴り響いた。
誰?
080********
もちろんスルーでしょww
080********
また?
間違い電話なら言わないとダメかも(x_x)
次掛けてきたら教えてあげよう。
080********
「もしもし…」
「お前どこ?」
声の主は涼我だ。
「家に居るけど何か?」
「今から行く。」
ハァ?
「来なくていい」
ツゥーツゥー…
何なのよ…