本気の恋、始めました

「クソ女、何で駐車場来なかった?」

「行く理由も義理もない。」

チッ 涼我の舌打ちが聞こえた。
けど怯まない。


「お前さぁ~何なの?面倒…」

「あのさ…
何なの?はこっちのセリフ。
それに面倒なら私のこと構わなければ良くない?
別に構ってくれなんて頼んでないし!!」


怒りで次々と言葉が出てくる。
そんな私をよそに
涼我はハンドルに掛けてあった予備のメットをこっちに投げた。


「とにかく乗れ」

「嫌だ…無免許の涼我のバイクなんて二度と乗らない。」

「誰が無免許だよ!!」

「どう考えても15才なんだから無免許でしょ!!」

バカな私でもわかるわ!!


「俺16だけど?」


えぇぇ~~~
4月生まれか…
それにしてもそんなに早く免許って取れるの??


「16になったばかりで免許なんて取れるわけ無いじゃん。」


「あのさ?俺もうすぐ17になるけど?」



………。


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