本気の恋、始めました
朝から隣の涼我は
いつものように机に顔を埋めてお休み中。
何が楽しくて毎日
学校に来てるんだろ?
なんて私が気にしたところで
何の意味もないけどねww
隣になって初めて知った
涼我はマジ寝してること。
スースーと寝息が聞こえてくる。
気にして聞いてると
ヤバっ笑える。
よく見たらホント綺麗な顔してる涼我。
直也もイケメンだけど
涼我も負けてないな…
なんてくだらない事を考えてみる。
まぁ違うのは真面目な直也に
不良な涼我。
「何見てんだよ!!!」
さっきまでスースー寝息を立ててたハズの涼我が目覚めた。
「見てません。」
シラッと嘘を吐く。
「うざっ」
イヤイヤ
ウザイなんて言われる筋合いもありません。
「見てないから!!!」
「お前さ、バイク通学のこと誰にも言ってねぇよな?」
へっ?覚えてたの?
しかもあれから1ヶ月近くたった今頃?
「言ってません。」
「絶対言うなよ?
言ったら容赦なく殺す。」
殺すって…
ここは極道の世界ですかっ!!!
「言いません。」
「ならいい。」