裏アリ男子にご注意ください!
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「わぁ……キレイな部屋」
都築くんの言ったとおりの部屋のドアを開けると、そこは黒を基調としたシンプルな部屋だった。
置いてある家具はぜんぶ高そうだけど、必要最低限のものしか置いてないって感じで。
でもさびしい感じではなくってオシャレで……うまく言えないけど、なんか都築くんらしいや。
ベッドも高そうだしふかふかー。
たぶん小学校低学年くらいのときのあたしだったらダイブしたくてうずうずしてたかも。
あたしはとりあえずカーペットのうえに座った。カーペットはほこりが見当たらないくらいキレイにされている。
しばらく待っていると、ドアが開いた。
そこに立っていたのはもちろん都築くん。
「はい、どーぞ」
都築くんは部屋の中央にある机にのみものとビスケットを置いた。
「ありがとう!」