裏アリ男子にご注意ください!



───……
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放課後。



さっそくあたしはくつ箱に向かった。



ひと気は少なかったけど、すでにそこには爽太くんがいた。



「お、お待たせ!」



「ううん、大丈夫。……じゃあ行こうか?」



爽太くんが優しく微笑む。大好きな爽太くんの笑顔。



「行こう」



あたしは答えて爽太郎くんの隣にたつ。



「今日はいきなり誘ってごめんね」



歩きはじめて少し経った頃、爽太くんが申し訳なさそうに言った。



「ううん、全然! あたし、爽太くんと帰れてすっごくうれしいよ!」



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