裏アリ男子にご注意ください!



「ねっ、ブランコ乗っていい?」



公園にはあたしたち以外だれもいなかったから、たったと走ってブランコのそばに寄った。



「うん、乗ったらいいよ」



「わー、やった! ホント懐かしいよこの公園!」



あたしはそっとブランコに腰かけてみる。



わ、昔よりも小さく感じる……あたし、けっこう大きくなったんだなぁ。



小さく揺らしていると、いつの間にか隣のブランコには爽太くんがいた。



じっとあたしの顔をのぞきこむように、でも優しくこちらを見ている。



「……それで、この間の返事なんだけど」



あたしは話しはじめた。



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