裏アリ男子にご注意ください!



シップを貼ってもらったらだいぶ痛みもひいてきた。



よかった……。



そう思って安心していると。



「……っていうかさ」



都築くんがふと思いだしたようにつぶやいた。



「なぁに?」



間髪を入れず都築くんは言った。



「お前みたいなトロいヤツ、見てるの楽しくて好きなんだけど」



そして……そんな毒々しい声とともに。



チュッ、と軽くなにかやわらかいものがあたしの頰にふれた気がして。



「……は?」



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