裏アリ男子にご注意ください!
「ぜひよろしくお願いします!」
あたしは急いでスマホを取り出して安田くんとLINEを交換した。
ありがとう、と安田くんは微笑んで言って続けた。
「こうしたら澤上さんはいつでもユキのこと見れるしね」
「あ、うん!」
そういうことか!
あたしがユキちゃんのこと知りたがってたから安田くんはLINEを交換してくれたんだね!
もうホント、いっぱいうれしいよ……!
あたしはまたニヤニヤしそうになるのを抑えながら、ありがとう、と言った。
ふと周りを見ると、もう人が集まりはじめていた。
「そろそろ学級委員会はじめるぞー!」
そんなとき、先生の声がした。
それから、あたしにとってのはじめての学級委員会がはじまった。