裏アリ男子にご注意ください!



冗談なんだろうけど……なにかがまちがったら誠、本気でしそう!



あたしは自分がだせる限界の力で走った。だってなんか怖いんだもん!



でも……誠、ちゃんとあたしのペースにあわせて走ってくれてるみたい。



そういうところ、なんだかんだで優しいんだなぁ。



……結果、あたしたちは一位だった。



あたしじゃなくて誠がすごいんだけど、それでもうれしかった。



走ったあとはあたし、ちょっと疲れたんだけど……誠はまったくみたい。



競技が終わってふたりで席に戻る途中。



「なんかで誠、全然つかれてないの? あたしヘトヘトだよ?」



「バーカ、俺は部活で鍛えてるからだって」



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