裏アリ男子にご注意ください!



不安すぎる。



それに上ばきがないのも気になるし。



……うん、こういうときは美奈ちゃんに相談にのってもらおう!



くつ下のままあたしは教室への階段をかけのぼった。



くつ下が汚れるのが気になったけどしょうがない。



教室の前までつき、ドアを勢いよく開ける。



いつものことだけど、朝のあいさつが飛びかう教室は意外にも混雑している。



「いた!」



その中からパッと美奈ちゃんを見つけだし、声をかけた。



「美奈ちゃん!」



美奈ちゃんがあたしを見る。



「あ、桃花。おはよー……ってどうしたの? そんなあせって」



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