裏アリ男子にご注意ください!
だってなんか、こういうのってまだ慣れらない。
しかもこれから誠の家だと思うと……すっごくドキドキしちゃうし。
そのことをなんとなく素直に伝えると、誠は笑った。
「え、え、なに? 恥ずかしい? じゃあお姫さま抱っこで町内一周しちゃおうかな」
「わ、それはイヤっ!」
そんなことになったらあたしの体裁が!
「うわぁ、イヤって言われると人って燃えるんだね」
「えええ、意地悪……っ」
まあ冗談だけど、と誠は笑っている。