裏アリ男子にご注意ください!
パッとふりむいてみると、そこにいたのは同じクラスの山下さん。
───ニコッ。
となりから笑顔ができる音がきこえる。
チラッとみてみるとそこには王子様スマイルを浮かべた誠がいた。
「山下さん、どうしたの?」
誠はふだんみんなと話している王子様の声のトーンで話しかける。
「都築くん、放課後なにか予定ある? クラスの子たちとカラオケに行くって話があるんだけど……どうかな?」
山下さんはかわいらしく微笑んで言う。