裏アリ男子にご注意ください!
───……
───────……
「はぁ……」
今は授業中。そして、思わず出ちゃうため息。
それは退屈な授業のせいなんかじゃなくて。
……昼休み。
そう、あたしは昼休みが憂鬱で仕方なかった。
だって、都築くんに呼び出されたんだから。
今はお昼休み前の授業。この授業が終わったら、あたしは行かなくちゃいけない。
そして……。
キーンコーンカーンコーン───。
とうとうチャイムが鳴ってしまった。
あせってあたしの2つうしろの席の都築くんを見ると、なぜか目が合ってしまった。
都築くんがニヤリと笑う。
みんなには見せない、あの意地悪な笑み。