裏アリ男子にご注意ください!
───……
───────……
「……この扉、たしか開かないんだっけ」
数分後、あたしは屋上の扉の前にいた。
ガッシリした大きな扉だ。
だけど屋上への扉って、鍵がかかっていて開かないような……。
鍵は先生たちが管理してるらしいし。
どうしよう、そう思っていると。
───バンッ!!
「キャーッ!!」
内側から勢いよく扉が開いて、そこに都築くんが立っていた。
「……開いてるだろ、このノロマ。さっさと気づけよ」
「は、はい……っ!」
ひ、開いてたんだ……。
でもなんで?屋上の鍵って先生たちが管理してるんじゃないの?