裏アリ男子にご注意ください!
「うれしいなー!」
なんか、いっきに仲よくなれた感じ。
……どうしよう。
今日はあたし、うれしすぎて眠れないかも!
「桃花ちゃんにうれしいって言ってもらえてよかったな」
いたずらっ子みたいな瞳で唐突に言う安田くん……いや、爽太くん。
その言葉に、ドキッと胸が鳴った。それから心臓がいつもより早く脈打つ。
桃花ちゃん。
そう呼んでもらえたことが、とってもうれしくて。
顔の熱がいっきに上がっていくのがわかる。
「……あれ? 顔赤くなってるけど大丈夫?」
爽太くんが心配そうにあたしの顔をのぞきこんだ。
「だ、大丈夫!」
これは爽太くんのせいだから!
っていうか、顔近いよー! そんな美しい顔が目の前に……!
あたしはかわいくなくて申し訳ない……。