silve shining
『 ヴァルナ
  属性:氷

滾る慕情と体は彼女への貢物。

贄の体を鋭利な矛が貫き凍らせる。

冷たくなった体にのみ、彼女は熱い口づけを落とす。』

 そんな事が書いてあった気がする。

「お前、よくこんなの従えたな…」

 すると、悠斗がそう言った。

 私と悠斗は、あの亜紀との戦いの時、「蛭間君」、「藤咲」と呼び合う仲から、「悠斗」、「葉月」と呼び合うようになったのだ。

「我が主は別だ。言っておくが私に気安く触るなよ。」

 そう、冷たく返したのはヴァルナ。

 うわぁ、突き刺さるほど冷たい視線。

 流石、熾天使セラフィス。

 
 
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