silve shining

ナイショの話。

　すると、麗奈は微笑み返してくれた。

　やっぱり笑った方がいいよ。とても綺麗なんだから。

「ありがとう。信じてくれて嬉しいわ。」

　そう言った麗奈の瞳を、やっぱり綺麗だなぁなんて思いながら、私は話し出す。

「まぁ、これは私がお母さんから聞いた話なんだけど…。」

「麗奈が言った通り、私は龍に育てられたの。正確には、龍と、その娘の人間に。その人間が私のお母さん。華に月って書いて、華月って言う名前なんだけど…。

時々、龍と龍の間から、人間の子が産まれるんだけど、ほとんどの龍は人間の姿の子供を捨ててしまうの。

だけど、私のお母さんは、仲の良い、優しい夫婦の龍のおかげで、何とか生きることができた。

そんなある日、胡桃の木の下で小さな女の子が倒れていた。」

　私がそこまで言うと、麗奈が口を開く。

「もしかして、それが篠原校長…？」